温泉熱を利用した果樹(チェリモヤ・サルナシ)の試験栽培を開始しました!

新エネルギー研究部門

 地球熱利用総合工学研究室の若狭幸助教が、理工学部自然エネルギー学科4年田代達也さん、農学生命科学部付属生物共生教育研究センター藤崎農場の林田大志助教、国際農林水産業研究センター熱帯・島嶼研究拠点の松田大志氏と温泉熱を利用した果樹の試験栽培を開始しました。特に、青森県では初めてのチェリモヤに挑戦します。チェリモヤは、熱帯高原果樹で世界三大美果の一つで森のアイスクリームと言われるほど美味とのこと。3年後の収穫を目指しています。チェリモヤは熱帯果樹ではありますが、30℃以上の高温を嫌うため、夏場に気温が上がりにくい、青森ならではの産物になる可能性を秘めています。さらに、温泉の熱を利用することにより、寒さを嫌う熱帯果樹の栽培の実現を目指します。
 試験栽培の様子は、栽培地から車で3時間離れた場所でIoT管理されています。電源は太陽光発電システムを利用し、温度管理は温泉熱、潅水用水は雨水を利用する予定です。最終的には温度管理や潅水システムもすべてIoT管理できるようなシステム化の研究開発を実施しています。
 なお、本研究は国立大学法人弘前大学と深浦町との包括連携協定を基本として、深浦町からの協力を得て実施しております。
 さらに、令和3年度弘前大学学長リーダーシップ経費による「地域資源マネジメントによる新たな食産業の創出に向けた取り組み」、および、令和3年度弘前大学異分野連携若手研究支援事業「国内で希少な果樹の温泉熱源を用いた栽培可能性についての検討」の支援を受けて実施しております。
 本件についての問い合わせは、地域戦略研究所 若狭まで。
チェリモヤの試験栽培1
チェリモヤ2