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各研究部門からのお知らせ

今別町にサーモン養殖の屋外循環式中間育成場が完成

食料科学研究部門

2020.10.26

食料科学研究部門

-戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)令和2年度第1回研究推進会議開催-

                                         完成した養殖サーモン中間育成場

 地域戦略研究所食料科学研究部門において令和元年度に採択された,経済産業省戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)「国産養殖サーモンの移出・輸出を実現する屋外循環式の大規模中間育成魚高密度生産システムの研究開発」(令和元~3年度)の令和2年度第1回研究推進会議が10月23日に開催されました。

 本事業は,サーモン養殖に必須である中間育成魚の生産拡大と低コスト化を実現するため,少量の水資源で高密度生産可能な日本初となる屋外循環式の大規模中間育成魚高密度生産システムを研究開発するものです。中間育成場は9月末に完成し,10月16日には現地で報道陣に対して説明会が開かれ,各メディアにより報道もされました。

 研究推進会議は,中間育成場である今別町での現地視察と青森市内での会議の二部構成で行われ,中間育成場では研究推進会議の委員及びアドバイザー,東北経済産業局の担当官に対して,副総括研究代表者であるオカムラ食品工業養殖部の鈴木氏から屋外循環式中間育成場について詳細な説明が行われました。

 午後の会議では,総括研究代表者である当研究所福田准教授から従来技術の課題に対する対応や,これまでの研究経緯・成果を含め報告がされました。

                        サーモンの魚影

講評では,事業計画の進捗が速やかで順調に進んでいる。日本国内のみならず世界に太刀打ちできる気概が感じられる。青森の産官学金の非常に良いネットワークが形成されつつあり,大きな成果が期待できる。事業にあたってはコスト削減とリスクマネジメントを意識して進めてもらいたいなどの意見が寄せられました。

 

 

 

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