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各研究部門からのお知らせ

小畠准教授がJAXAの国際宇宙ステーションでの材料研究テーマに選定されました2020.02.26

新エネルギー研究部門

2020.03.02

 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が公募している国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」の日本実験棟内の静電浮遊炉(ELF)を利用する材料研究テーマ募集制度【基盤研究利用コース】において,エネルギー材料工学研究室の小畠准教授の提案が搭載実験候補として選定されました。(選定は全5件)
 静電浮遊炉(ELF)は,静電気力で浮遊させた実験試料にレーザーを照射することで,高融点材料を溶かしてその熱物性値(密度,粘性,表面張力)等を調べることができます。
 小畠准教授は,未利用のエネルギーを有効活用するために効率的に熱エネルギーを貯蔵できる材料開発を行っており,今回の提案は相分離型の溶融合金に着目し,微小重力環境下ならではの小さな印加電圧を用いた静電浮遊炉を用いることにより,試料蒸発を防ぐガス雰囲気の下,過冷却度に応じた正確な凝固速度の測定および熱物性測定を行い,高効率のエネルギー貯蔵材料の設計を目的としています。当該研究の成果は,地球での持続可能な開発や宇宙基地などにおけるエネルギー貯蔵技術の確立に繋がることが期待されます。
 選定後は,早期の軌道上実験の実施を目指し,JAXAと提案者が協力して適合性試験,安全性評価を行い,数ヶ月以内をめどに搭載の最終判断を行う予定です

熱貯蔵技術の必要性

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